〜地下神殿にて〜
ガーゼル「グググ..ナゼダ..ナゼ..」
ミラドナ「ありがとう..ユトナの戦士たち、あなたたちのおかげで
目覚めることが出来ました。私はミラドナ、滅び行くエミユの運命に従い
この大地に永遠の眠りをさだめられしもの。数百年の昔に、私の血がもたらした
大いなる悲劇..それが今もなおユトナの娘達を苦しめているとは思いもよらぬ事でした。
全てのものを本来有るべき姿に還しましょう。カルバザンの魂を封印し
グエンとティータを救済しこの地下神殿を浄化いたします。
ユトナの娘達も間も無く目覚めて笑顔を見せてくれるでしょう。
有難う、勇者達。私はリーベリアの大地となって永久にあなた達を愛します
千年の昔に私を愛してくれた人間達、その面影を抱いて私はエミユの運命に従います
さようなら、人間達。あなた達の勇気と、真実の愛に大いなる、神の恵みがあらん事を」
ティーエ(以下ティ)「大地母神ミラドナ?ま、まさか..これは幻なの?」
リュナン(以下リュ)「光が..光が満ちてくる..この暖かい光は..ああっ..」
ホームズ(以下ホ)「大地の女神ミラドナ..神話では兄妹神であるガーゼルと
ユトナを生み出した至高の女神だと言われている」
セネト(以下セ)「至高の女神..」
ネイファ「お兄様..セネトお兄様..」セ「ネイファ!?」
ネイファ「私..夢を見ていたの?セネトお兄様..」
セ「これは..夢なんかじゃない..女神が..奇跡を起こしてくれたんだ..
ああっ..ネイファ..すまなかった..もう二度とお前を離さない..許してくれ..ネイファ」
ネイファ「ううん、分かっていたの..お兄様がきっと助けてくれる、そう信じていたから」
セ「帰ろう、ネイファ。僕達の国へ、父上や母上の国..雄々しきカナンの国へ..」
カトリ「ホームズ..」ホ「!..カトリ!?」
カトリ「ホームズ私、生きているの?」ホ「当たり前だろ!このバカがっ心配させやがって」
カトリ「ごめんなさい..え..ホームズ..私の為に..涙を..」
ホ「あっ..バ、バカ!これは汗だっ..何でこの俺が」カトリ「ホームズ!!!」
ホ「お、おい!急に何だよ暑苦しいじゃねえか。こらっ、離れろ!」
カトリ「怖かった..とても怖かったの」ホ「わかった、わかったからほらっ、皆が見てるだろ
それに、俺、汗臭えからよ..」シゲン「ふっ..」
リュ「エンテ..そうだ、エンテが!!!エンテ!目覚めてくれ!」
エンテ「リュナン..様..」リュ「良かった..エンテ..君を失っていたら僕は..」
エンテ「ごめんなさい..」リュ「僕はエンテを守ると約束した。何故僕から逃げようとする
どうして分かってくれないんだ」エンテ「リュナン様..私は..」
リュ「過去の出来事を分かってくれとは言わない、でもエンテはこれまで
何度も僕の命を救ってくれた。いや、僕だけじゃない多くの兵士の命を救ってくれた。
僕は思う、神は全ての人間に役割を与えてこの世に生み出されたのだと。
そのみわざの中で悲しみや苦しみ取り返しのつかない過ちがあったとしても
生まれない方が良かった人間なんて一人もいないはずだ。少なくとも
僕にとってエンテは絶対に必要な人なんだ!」エンテ「えっ..?」
リュ「僕はエンテが好きだ。あの幼い日からずっとエンテ1人が好きだった..」
エンテ「あ..」オイゲン「ふぅ..リュナン様もやっと大人になられたようですな..
グラムド大公..これでよろしかったのですな..わたくしの役目はこれで..」
ティ「..」神官「ティーエ様..お話は伺いました..お心はお察しいたします..」
ティ「私は..彼に何と言って詫びれば良いのでしょうか..私はもうどうしていいのか」
声「俺を好きだと言えば許してやっても良いぞ」
ティ「えっ..リチャード!?あなたなの?」
リチャード「女神に命を救われるとはマールの獅子王子も落ちたものだな。
もっとも、俺が本気でやればグエンなどに負けてはいないがな..」
ティ「リチャード!ああっ..」リチャード「ふっ..ティーエ。これからは
余計な口出しはするな。俺に任せておけばレダを昔のような大国にしてやる。
そして、いずれは俺達が世界を率いるのだ。わっはっは..」
ホ「けっ..余計な奴まで生き返りやがったぜ」
リュ「ホームズ、僕にはよく分からない。これはどういう事なんだ?」
ホ「これはな、リュナン。ミラドナの愛、ユトナの愛、そして俺達みんなの愛なんだ」
シゲン「おい、ホームズ。熱でも有るんじゃねえのか?聞いてるこっちが
恥ずかしくなるぜ」ホ「いいじゃねえか、今はそれで。俺達の旅は、
まだまだ終わっちゃいねえんだ。なあ、リュナン。」
リュ「そうだな..多くの尊い犠牲の上に、僕達は救われた。失われた全ての魂に
僕は誓おう、もう2度と同じ過ちは繰り返さないと。
そして祈ろう、僕達の新しい旅立ちに..。」
〜スタッフロール〜キャラその後〜
この後、ティリングサーガのエンディングはキャラの敵味方、恋愛、
生き残りによりその後が変わります。ものすごく長い上(40分以上)
複雑なのでカットします。各地に寄り、関係の深い人と分かれ、
リュナンとエンテが貴族を追い出し、結婚を約束。
カトリが聞き分け良くホームズを送り出すのにホームズが腹を立てる、
サーシャを送りケイトが悲し気に去った後、リュナンとホームズ2人になる。
〜ソラの港にて〜
ホ「リュナン、とうとう俺達2人になっちまったな」
リュ「ああ、リーザ様にもお会いしたし、もう遣り残した事は無い」
ホ「そうだな」リュ「ホームズはこれからどうずるんだ、グラナダに帰るのか?
それともサリアに行くのか?」ホ「グラナダに帰ったら親父は本気で引退しちまう
だろう。ヤツに楽をさせるのは気にくわねえな。」
リュ「本当はヴァルス提督の事を気遣っているんだろ。だからグラナダには帰らないんだ」
ホ「ふんっ、俺はお前みたいにお人よしじゃねえ、ヘタな勘ぐりはよしてくれ」
リュ「じゃあサリアに行くのか。カトリは待っているのだろう?」
ホ「だ、誰があんなヤツの事なんか!急に態度を変えやがって
何がホームズ様だよ。くそっ、思い出したらまた腹が立ってきた!」
リュ「やっぱりあの事で怒っていたのか。だけどカトリは確かに変だったな
もうホームズが嫌いになったのかな?」ホ「ガーゼルに取り付かれたんじゃねえのか
地下神殿でもおかしかったからな」リュ「そういえばカトリ、目つきも何か変だったな」
ホ「そうなるとエンテだって危ねえぜ。実は邪神に操られているんじゃねえのか」
リュ「ホームズ、嫌な事を言うなよ、エンテは何も変わっていないよ」
ホ「いや、急に素直になっただろう。俺が知っているエンテはあんなに可愛げは
無かったはずだ」リュ「エンテはもとから可愛いんだそれは僕が1番良く知っている」
ホ「それはどうだかな。女はわからねえぜ」リュ「おい、ホームズ!」
ホ「何だよ、最初に突っかかってきたのはリュナンだろうが!」
リュ「ふっ」ホ「あはは..」
リュ「そういえば昔もよく些細な事でケンカしたな」
ホ「お前と俺は性格が正反対だからなだけど仲直りも早かったお互い認め合っていたからだろう」
リュ「僕はホームズが好きだった。苦しい時や悲しい時はいつもホームズに
頼ってばかりいた兄弟がいない僕にとってホームズは兄のような存在だった。」
ホ「俺だって同じさ。お前は俺とは違ってしっかり者で頼れる弟って感じだな」
リュ「ホームズとこんな話をするのも久しぶりだな。何だか幼いあの日が戻ってきたみたいだ」
ホ「なあリュナン。一年前の約束、果たさないか。
この戦争が終わったら一緒に旅に出たいって言ってたろ。」
リュ「うん..僕も自由な旅がしたかった」ホ「じゃあ行こうぜ。皆を集めてさ」
リュ「だけど..」ホ「エンテの事だろ。もちろん彼女も誘えば良い。リーヴェ王宮まで
行ってこっそり連れ出せばいいんだよ」リュ「エンテは来てくれると思うけど
カトリはどうする?」ホ「あんなヤツの事なんかどうでも良いんだよ!くそう..」
リュ「ホームズはもう少し考えたほうが良い、カトリは女の子なんだから..」
ホ「..正直に言うとな、カトリのあの話以来俺も少し反省してるんだ。ちょっと調子に
乗り過ぎたかなって」リュ「ホームズは相手の気持ちを考えない時が有るからな。
でも、それがホームズの良い所でも有るんだけど..」
ホ「とにかくアシカ号に乗ろうぜ。考えるのは船出してからでも遅く無いだろう」
〜船の中〜
ホ「じゃあ行くか、風の具合もちょうど良さそうだ。」
リュ「まずはサリアに行ってカトリ達を乗せその後、リーヴェ、のエンテを迎えにいこう。
ゼムセリアからリーヴェ河をさかのぼればいいだろう」ホ「カトリ来てくれるかな」
リュ「素直に頼めば大丈夫だよ。カトリなら分かってくれるさ」
ホームズ「俺と一緒に来てくれってか?そりゃちょっと厳しいぜ」
シゲン「カトリを失っても良いのか?」ホ「うーん」
シゲン「今のままじゃ、お前は絶対に捨てられるぜ」
ホ「うーん、それもちょっとなあ..うん?おいっ、何でシゲンがいるんだよ」
シゲン「ふっ..やっと気付いたか。カトリ、ホームズがお前に話が有るそうだぜ」
ホ「カ、カトリも来てるのか..」カトリ「ホームズ..良かった..やっと会えた」
ホ「バ、バカやろっ!よくも..」リュ「ホームズ!」
ホ「あっ..いや、来てくれて嬉しいな、俺もカトリに会いたかったんだ」
カトリ「えっ?ホームズ..本当なの..」シゲン「どうだカトリ、俺の薬は効いただろう」
カトリ「クスリ..って何ですか?」シゲン「俺がカトリに教えた呪文さ。
ホームズ様、私は一人でも大丈夫です、何処へでも好きな所へ行って下さい。
なっ、カトリは俺が教えたとおりに言ったんだろう」
カトリ「ええ彼を楽にする呪文だとシゲンが言ったから、私頑張って覚えました。
でも、あれで本当に良かったたの?ホームズ怒っていたみたいだから、
私心配でたまらなかったの」シゲン「良かったんだよ、あれで。なあホームズ」
ホ「うぐぐ..シゲンが裏で操っていたのか..許せねえ!許せねえぜっ!おいシゲン!」
シゲン「おーい、リュナン、お前にはメーヴェ王女を連れて来てやったぜ。
宮廷内の整理はついたからしばらく帰ってこなくても良いってオイゲンから預かってきたんだ」
ホ「ふーん、要するに二人で旅でもしてこいって事か、さすがはオイゲンだな、
こういう所には良く気が付くぜ」リュ「エンテ、君を迎えに行くつもりでいたんだ。
来てくれて嬉しいよ。」エンテ「本当は私もリュナン様と一緒に行きたかったの。
だけど正直に言えなくて..そんな私の気持ちをオイゲン将軍は察してくれました。
王国の事は何も心配要らないからリュナン様と共に好きなだけ旅をしてきなさいと
言ってくれました」リュ「オイゲンがそんな事を..」
エンテ「それともう一つ、これからはエンテでは無くメーヴェと呼んでもらいなさいと」
リュ「だけど君は、エンテと呼ばれるのが好きなんだろう?」
エンテ「オイゲン将軍はこうも言われました、グラムド大公から聞いた話だが
メーヴェという名は亡くなられた母がつけられたもの。大海を飛び回る海鳥のように
自由に健やかに育って欲しいという願いからメーヴェという名に決められたそうです」
リュ「メーヴェ..そうか、ユグド文字では海鳥のカモメという意味だったな」
エンテ「はい..その話をお聞きして私は涙が止まりませんでした。私は
お母様に愛されていた..お母様は、私の運命を予感してメーヴェという名を
与えて下さいました。そんな事とは知らず王国名に似ているからという理由で
この大切な名前を嫌っていた自分がとても恥ずかしくなりました..」
リュ「うん、僕もメーヴェの方が好きだ、メーヴェの方が絶対似合っているよ。」
ホ「ああ、俺もメーヴェの方が良いと思うぜ」カトリ「私もメーヴェ様の方が好きです」
ホ「名前が二つも三つもあったらややこしいしな。親が付けた名前で我慢するしかねえだろう」
カトリ「えっ、そうなの?私もマリアに戻した方が良いのかな..?」
ホ「バ、バカやろ!お前はカトリだ!それ以外の名前は俺が許さねえ!」
カトリ「良かった..私、司祭様に付けていただいたこの名前が大好きなの」
ホ「俺も好きだぜ、カトリはよ」リュ「メーヴェか。確かに広く大きな感じがする
澄んだ風を一杯に受けてメーヴェにも大きく羽ばたいて欲しいな」
エンテ「はい..リュナン様と一緒なら」シゲン「おい、名前談義はそれ位にして
そろそろ行かないか?なあ、ジュリア(か他の恋人)俺達退屈しちまうよなあ..」
ジュリア「仕方が無いわよ私達、最初から余計者なんだから..」
ホ「げっ、ジュリアまで来てやがる..」シゲン「じゃ、行くぜ。俺達の新しい旅立ちに..」
リュ「大いなる勇気と」ジュリア「為しうる力と」カトリ「永久の優しさと」
エンテ「真実の愛に」ホ「よし、シーライオン、出撃だ!」
〜各マップクリアターン数表示とクリア時のユニットのステータス〜
〜対戦データを作るかの選択〜
THE END-戻る