〜封印の間 暗黒騎士がドルガルアを蘇らせる所から〜
暗黒騎士バルバス、聖剣ブリュンヒルドをかかげる
バルバス「..我は堕天使より与えられし聖剣ブリュンヒルドを
持つ者なり。神聖なる御名において、我は願う。呪われし魔神達を
封じし聖なる門よ、主の許しを受け、その扉をあけよ..!」
(光が空に舞う。バルバス剣をしまう)
暗黒騎士マルティム「..これで終わりか?何も起きないぞ!?」
バルバス「...そうだな」
デニム「そこまでだッ!」(主人公登場)
マルティム「しつこいヤツだ..」
バルバス「よく来たな、デニム。どうだ、ドルガルアの遺産は?」
デニム「遺産..?」
バルバス「何も知らんようだな..よかろう、説明してやる。
過去、ここへやってきた男がいた..」 デニム「過去?」
バルバス「..その男は勇猛果敢な男でな、その力で『すべて』を手に
入れた。しかし、そんな男でも手に入らないものがあった。..それは
『再生 』だ。ある時、男は自慢の息子を事故で失ってしまった。
しばらくして、妻も失った..失意の中、男は神に息子と妻を返して
くれるよう祈り続けたが、その願いは叶う事が無かった。怒った男は、
神への信仰を捨て、悪魔に力を借りる事を思い付いた。そして男は悪魔
の住む魔界へ旅立っていった。オウガバトルの伝説は知っていよう」
デニム「オウガバトル..?神話の時代に起こったといわれる人と鬼との
戦いの事か?」 バルバス「そうだ。かつてこの大地の覇権を巡り人間
とオウガがそれぞれ神と悪魔を味方に付けて争った戦いの事だ。」
デニム「その伝説がどうした?」バルバス「結末を知っているか?」
デニム「..僕達人間が勝利し悪鬼達は魔界へと去っていった..。
子供でも知っているおとぎ話だ!」 バルバス「フハハハハハ」
デニム「何がおかしい!」バルバス「それが真実だとしたらどうだ?」
デニム「真実?」 バルバス「我々が立っている遺跡こそ魔界への扉
カオスゲート!!」 デニム「!!」 バルバス「そして、魔界へ
旅立った男の名はドルガルア!そう貴様達が崇める覇王ドルガルアだッ」
(地揺れ)マルティム「どうやらカオスゲートが動き出したようだな」
バルバス「さて魔界へ行き究極の力とやらを手に入れるとするか!」
デニム「そうはさせるかッ!」 バルバス「分かっているさ。魔界へ
行くのは俺達だけでいい。貴様達はここで死ねッ!」
〜バトル「敵リーダーを倒せ!」〜
マルティムを倒す「そんな..ばかな..バ、バルバス..」
バルバス「チッ!バカがッ!」
バルバスを倒す「ば、ばかな..あと..もう少しだったのに..」
(地揺れ)デニム「ゲートが開くのか..?」(覇王登場)
デニム「!?」覇王ドルガルア「我ハ、ドルガルア...
ヴァレリアノ神ナリ...。大地で足掻ク卑俗ナル者ドモヨ..神デアル
我ニ、ヒザマズケ..。」 デニム「神だと..?」
ドルガルア「我ニ、ブリュンヒルドヲ与エヨ..。サレバ、我ハ大地ニ
復活セン..。」 デニム「そうか..ヤツはまだカオスゲートに
しばられている」ドルガルア「我ノ帰還ヲ祝福セヨ..!」
デニム「闇の住人となった哀れな覇王よ..!今こそその魂を解き放ち
妻子の眠る彼岸の地へと送ってやるッ!!」
〜ラストバトル「敵リーダーを倒せ!」〜
ドルガルアを倒す
デニム「まずい!カオスゲートが開こうとしているッ!!
このままでは魔界に引きずり込まれてしまうぞッ!!」
聞き覚えのある声『風霊の力を得、汝を天高く舞いあげ運びさらん..、
テレポート!』仲間が消え、ウォーレンが現れる。
デニム「ウォーレンさんッ!?」占星術士ウォーレン「はぁ..はぁ
ここは崩れます..。崩れてしまえばカオスゲートは発動しないはず」
デニム「無茶だッウォーレンさんッ!そんな身体でッ!!」
ウォーレン「ありがとう、デニム君..。お別れです..。風霊の力を得
汝を天高く舞いあげ運びさらん..、テレポートッ!!!」
デニム「ウォーレンさんッ!!!」
消えるデニム、崩れる中たたずむウォーレン。
〜エンディング〜
..大いなる父、フィラーハの名の下に、デニム モウンを
ヴァレリアの王と認め、ここにヴァレリアの称号を与える..
〜議会にて〜
貴族院代表「..では、ウォルスタ国民戦線とは和解出来そうなのだな?」
王立騎士団幹部「ああ、1カ月後に代表者同士で話し合いをする事に
なっている。」 王立魔法院院長「条件は?」
騎士幹部「こちらが捕らえた幹部6人の釈放とやつらの参政権を
認めるという2点だ。」 貴族院「ばかな!それでは他のゲリラを
勢いづかせるだけではないか!」 騎士幹部「分かっている。
後は閣下にお任せするしかあるまい。しかし、閣下といえども..。」
教団幹部「いい加減にせんか。このような場でする話ではないだろうが
後小一時間もすれば戴冠式が始まるのだ。戴冠式が終わってからにしろ」
(人が来る)王国兵士「失礼致します。皆様、お時間でございます。
会場へお急ぎ下さい。」貴族院「うむ。承知した」王国兵士「モルーバ様
デニム様の所在をご存じありませんか?先程から下働きの女共が
捜しているようで..」貴族院「いつもの場所においでだろう..
もうしばらく待てと、女共に伝えよ」王国兵士「承知致しました」
騎士団幹部「閣下にも困ったものだ..」
大神官モルーバ「わしが呼んでこよう。皆は先に行け。」
〜城の屋外〜
デニム「姉さん..」
〜思い出、旅立ち〜
カチュア「..どうして、姉さんのいう事が聞けないの..言いたい事は
分かるわ。でも、私はあなたを失いたくないのよ。考えたく無いけど
父さんはきっと死んでいるわ。私にはあなたしかいないの..そう、
この世に血を分けた肉親はあなただけ。たった二人しかいない
姉弟なのよ。死なせたくない..ごめんね。あなたを止められる訳無い
のに。でも、約束して。姉さんから離れないって。ね?」
〜思い出、別れ〜
デニム「離れていく?僕はいつでも姉さんの側にいるじゃないか!
これからだって!」カチュア「ウソよッ!あなたは私より戦いを
選んだわッ!自分の理想を実現させる為なら、あなたは私を見捨てる
事ができる、私の事を忘れる事が出来る!」デニム「ね、姉さん」
カチュア「たった二人きりの姉弟なのにッ!!」デニム「姉さんッ!」
〜現実、再び屋外〜
デニム「姉さん..僕は間違っていたんだろうか..?」
大神官モルーバ「また、カチュアの事を考えていたのか..?
そろそろ式典が始まるぞ。皆がおまえを待っている。」
デニム「モルーバ様、やっぱり僕は...」モルーバ「今はその話をする
べき時では無い。君主らしく振る舞うのだ。」デニム「し、しかし」
モルーバ「今お前が王にならねばこの島は再び戦乱に包まれる。
お前にしかできぬ。お前にしか王の役目を果たせぬ。それを分からぬ
お前ではあるまい。さあ、行くぞ。」去る。 デニム「父さん..」
〜思い出、父との死別〜
プランシー神父「よいか、デニム!カチュアを救ってやってくれ!
カチュアを助け、この戦乱を終わらせる事が出来るのはお前しか
いないのだ!..グホッ!」 デニム「父さんッ!」
プランシー「おのれを捨てろ..大義の為のいしずえとなれ..
現実を見すえて、より良い選択肢を選ぶのだ..お前は..
次の世代の為に道を作るだけでよい..それを..忘れるな..」
デニム「父さんッ!しっかり、しっかりしてッ!」
プランシー「..デニム..すまな..い..」デニム「父さーんッ!!」
雪のふる街を人々が歩く。フィラーハ教団の城、空中庭園の魔獣
がうつり、最後にランスロットが介護されながら窓の外を見る。
〜エピローグ〜
このヴァレリアの戦乱は後に、ハイムの戦役と呼ばれた..
(スタッフロール)
〜神聖ゼノビア王国(ギルバルドエンド)〜
聖王トリスタン「なんだと、ローディス軍が動き出したというのか!」
天空のギルバルド「たった今、早馬が参りました。兵の数は
およそ二十万。これでは、ひとたまりもありますまい。」
トリスタン「...何という事だ。やっと落ち着きを取り戻したばかりだと
言うのに...。デニム王もついていない...。」
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