〜前回のあらすじ〜
コスモスの正体がムサシだと知った仲間達。月で繰り広げられた
コスモスとカオスヘッダーとの闘いで相討ちになり、
コスモスは「ムサシを頼む」とムサシを分離、隊長に任せ消え去る。
〜最終回「真の勇者」〜
(ドイガキ隊員がトレジャーベースで説明)
ドイガキ「カオスヘッダー反応は現在の所、地球上はもちろんサーチ出来る
範囲の宇宙空間でもキャッチされません」アヤノ「完全に消滅したんですよ
きっと」 フブキ「そう願いたいな。カオスヘッダーは進化する。
もしまた現れればカオスキメラで倒せるかどうか..」
シノブ「地底の怪獣達が相変わらず活動してるのも気になりますね」
医務室。カワヤ医師「うーん、脈も正常に戻って来たみたいだな」
ムサシ「有難うございます」アヤノ隊員が入って来る。「アヤノちゃん」
「良かった..元気そうで..」カワヤ「心配いらないよ!だってこいつは、
ウルトラ..(驚く2人)..ウルトラマンモス健康体なんだからよ
ハハハ..どうしたんだ、2人共?」アヤノ「いえ、何でも..でも本当に
良かった。ムサシが無事で。(見つめあう2人)」
再び指令室。アヤノ「キャップ、今度カオスヘッダーが現われたら
やっぱり私達の出来る事、攻撃だけなんでしょうか?
元々のカオスヘッダーって善でも悪でも無い様に思えるんですが」
ヒウラキャップ「だがカオスヘッダーは憎しみと怒りを知ってしまった
明らかに俺達に挑戦して来ている!」ムサシ「心を持ったからこそ
カオスヘッダーと理解しあえるんでは無いでしょうか?」「ムサシ?」
「元々人工生命体であるカオスヘッダーは彼らを作り出した者達の
意志通りに動いていただけなんです!ある意味ではカオスヘッダーも
犠牲者なんです..そんな彼らが心を持った、しかもカオスヘッダーの目的は
他の生物の命を奪う事じゃ無いって分かったんです!それなのに..
これ以上僕達が攻撃的になって良いんでしょうか?」
フブキ「しかしムサシ、そうは言ってもな..」警告音が鳴り響く
〜カオスヘッダー(怪獣)が地球に襲来!〜
ヒウラ「カオスヘッダー!まだ完全に消滅していなかったんだ!」「キャップ!」
「ムサシ、今はその事について話してる時間は無い!
カオスヘッダーとの戦いはもう避けられないんだ!」飛行メカ発進
隊長「ありったけのカオスキメラを打ち込むんだ!」フブキ「了解」効かない。
シノブ「ダメ、効果が無い」ドイガキ「やっぱり奴はもうカオスキメラに
対する抵抗力を付けているんだ!」ヒウラ(いくら武器を開発しても
奴らはその先を行く!俺達に出来る事は、もう無いのか?)
フブキ「あっキャップ!リドリアスが!」
カオスヘッダーの前に友好怪獣リドリアスが登場、優しさをうったえる。
ドイガキ「リドリアスの声がいつもと違う」
アヤノ「嘘、ボルギルスがH2エリアに出現!えっM4エリアにはモグルドンも!」
防衛軍「奴らが、怪獣達が一斉に暴れようとしているんだ!指令官!攻撃を」
指令官「待て、怪獣達はカオスヘッダーに向かって進んでいる。まるで何か
考えが有るかの様に..」怪獣リドリアスは攻撃を受けても優しく訴える。
ムサシ「カオスヘッダーの心が反応してる?怪獣達の心が通じるなら
きっと僕達の心も..」1人トレジャーベースから走り出すムサシ。
ヒウラ「リドリアスを守るんだ」フブキ「了解!」
アヤノ「攻撃を止めて下さい!ムサシが!」ヒウラ「何?」
車から降りるムサシ「リドリアス!やめろカオスヘッダー!!
カオスヘッダー、お前がもし人間の心が理解出来るなら、争いを憎む
気持ちだって理解出来るはずだ!もうやめよう?やめるんだ!
頼むから僕の気持ちを分かってくれ!」苦しむが攻撃するカオス。
ヒウラ「ムサシ!」フブキ「くそっ」攻撃を再開する仲間達。
ムサシ「!撃たないで、フブキさん!」「しかし、ムサシ..」
「カオスヘッダーを撃たないで!カオスヘッダー、僕はもう..
僕は戦いたく無いんだ!」ヒウラ「ムサシ、お前はそこまで..!」
カオスヘッダーはムサシの言葉を振りきりムサシに攻撃した!
間一髪、コスモスが登場、ムサシは手のひらに乗っていた。
ムサシ「コスモス!」コスモス「君の勇気が残り少ない私の力、
最後の炎を灯してくれた」地上へムサシを下ろす
ムサシ「コスモス、僕はカオスヘッダーを救いたい..!」
カオスの攻撃を受け、コスモスは怒りコロナ(赤)モードへ変化
ムサシ「コスモス待ってくれ!コスモス!」
コスモスとカオスの壮絶な戦い!押していたコスモスだが
光線を発射出来ない!ムサシ「もうコスモスのエネルギーが」
カオスのもの凄い反撃にコスモスのカラータイマーは激しく点滅し
倒れてしまう。ムサシ「コスモスー!戦いはもう止めよう!やめるんだ」
カオスの攻撃で吹き飛ぶムサシ。側にコスモスから昔もらった輝石が落ちる
輝石が光り出し、宙に浮く。「これは..?」
祈りを込め、輝石を空へ投げると光がムサシを包み、倒れたコスモスと合体!
ヒウラ「コスモスとムサシが..また一つに?」
再び力を取り戻したコスモス(青)は怪獣と共に優しさを取り戻す光線を発射
ヒウラ「コスモスを..ムサシを援護する!ただしカオスヘッダーの
放つ光球だけを狙う。ムサシとコスモスを守る為に!
そしてカオスヘッダーも守る為に!」シノブ「キャップ」
隊長「皆行くぞ!全ての命を守る、これが俺達の究極の目的だったハズだ!」
他メンバー「了解!」仲間のビームがコスモスを守る。
コスモスの気がカオスを包む!シノブ「見て!カオスヘッダーが」輝くカオス。
カオス「コスモス、私を包むこの想いは..?」
コスモス「この地を去ろうカオスヘッダー。憎しみも争いももう私達に必要は無い
共に帰ろう」カオス「コスモス..」カオスが粒子になって空へ消える。
フブキ「カオスヘッダーが」ヒウラ「帰って行くんだ、自分達の世界へ」
コスモス、手から光を出しムサシと分離。駆けて来る仲間達。
地面にムサシを下ろすコスモス。ムサシ「コスモス..(指をさされる)
僕が..僕が真の勇者になれたというの?」
コスモス「カオスヘッダーとも共存出来る可能性を君は教えてくれた。
私も及ばぬ、本当の愛の心を君は見せてくれた」
ムサシ「コスモス、その心を教えてくれたのはあなただ。あなたがいて
くれたから僕は、本当の優しさも強さも勇気も知る事が出来た
コスモス、もう一度僕と一緒に、怪獣達を守ろう?」
首をふるコスモス「これからは君と仲間達で守るのだ。全ての命を」
ムサシ「コスモス..僕はもう1度あなたと..一緒に飛びたい..
(涙を流し)子供の頃の様に!」「ムサシ、君はもう1人で飛べる」
「コスモス!..コスモス!また会えるよね?きっと..きっとまた会えるよね」
何も言わずにコスモスは空に去る。
ムサシ「コスモス!..さよなら、さよならウルトラマンコスモス!」
駆け寄る仲間達。シノブ「もう..コスモスには会えないんでしょうか?
もう..こんな奇跡には」 ヒウラ「それは分からない、だがな、少なくとも
夢を持たなければ奇跡は起こらない。夢を追い掛け続ければ、きっと」
ムサシ「きっとまた僕達は、コスモスに会える!」輝石を見るムサシ
うなずき笑顔になる仲間。去って行くコスモス。
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