ドルフ「ゲホッ..」 ドルメン「終わったな..」
ドルフ「くっ..父上..」
アッシュ「もういい、もう充分だ、ドルフ。父上の無念を晴らそうとした
お前の気持ち..俺には痛い程分かる。しかし、過去にとらわれ、復讐を果たした
所で、一体何が残る?..もう一度やり直そう、ドルフ。お前程の
才覚を持った者ならば罪をあがなう方法はいくらでも有るはずだ..」
ドルフ「フッ、何の為に?この国の為にか?だが..お前とて
気付いていたはずだ..この国は私が手を下す前から本質的には..
とっくに崩壊していたという事を..」
アッシュ「....」
ドルフ「ならば実体としての崩壊も与えてやるまでの事..」
サムデラ「!?..いかん!やめろドルフ!」
ドルフ「裁定の炎よ..我が命を食らえ!そして解き放て..その力の全てをっ!
うおおー!」(大爆発)
ドルメン「しまった!奴め、最後の力で裁定の炎を暴走させおった!」
エリナ「創世記に記された世界崩壊の悪夢が蘇るというの?」
キース「いかん!どんどん膨張していくぞ!」
アッシュ「俺が..ヴァンダルハーツで裁定の炎を砕きます!」
サムデラ「なんと..しかし、それは危険すぎる!」
アッシュ「でやあああー」(炎に飛び込むアッシュ、炎と共にアッシュが消える)
ホセ「助かった..のか?」 サムデラ「裁定の炎の脅威は消え去ったようだ..しかし」
エリナ「アッシュ!アッシュはどこ?」
ゲニウス「何てこった..あいつ..裁定の炎と一緒に...」
エリナ「そんな..アッシュ..戻ってきて..アッシュ..」
〜プロローグ〜
結局、それきりアッシュは戻らず、その後も彼の姿を見たという者は有りません
でした。ヘル、ドルフといった強力な指導者を失った帝国は、既に崩壊状態に有り
その後目立った反攻もなく、解放軍の手によって解体されていきました。
イシュタリアは再び民主国家への道を歩き始めたのです。しかし、
帝国統治時代の傷跡は深く、大粛正によって共和派の有力な指導者が多く死亡
した事も有って、新政府の旗揚げは、波乱含みの様子です。
町外れや街道では、相変わらず野盗が横行し、汚職政治家は後を絶ちません。
結局政府は動乱前とあまり変わって無いようです..でも、例え回り道をしても
自分達の未来は、自分達で変えていかなければいけない..その努力を怠った時、
再び帝国の悪夢が蘇るのだと思います。そうこうしている内に日々は過ぎていき、
共に戦った仲間達もやがてそれぞれの道を歩み始めました。
〜スタッフロールの合間に流れる仲間のその後〜
ドルメン隊長は、軍籍を退いた後、政界に転じてイシュタリアの再建に力を
注いでいます。てっきりキースと一緒になると思われたリーンはまもなく一人で
旅に出てしまいました。一方アッシュに代わって警備兵団の隊長になったキースは
のんびりリーンを待つつもりのようです。ひょっとしたら二人の間には、余人の
知らない約束が交わされているのかも知れません。ホセは貿易都市ケラチの実家に
戻り、リズモン商会を継ぐ為、お父様から商売の勉強を一から叩き込まれている
そうです。アモンは除隊し、ゲニウス親方に弟子入りして機械職人になりました。
同じく除隊したサリアは近くのパン屋に勤めて、時々機械工房を覗きに現われる
ようです。船乗りに戻ったラドーは古代遺跡の研究を続けるサムデラ師と世界の
海を駆け巡り、時々遠い異国から手紙をくれます。相変わらず家にいるホルクスは
この手紙で趣味のコレクションが増えると大喜びです。
〜スタッフロール後 エリナの家〜
そして私は..(ゲーム画面に戻る)
エリナ「私は..ふう..毎日がなんとなく過ぎ去っていくだけ..
特に書くような事も無いわね..」(アッシュの笛の音が外から聞こえる)
エリナ「!!...このオカリナのメロディー..まさか!!」(外へ出る)
エリナ「あなたは!...ずっと...ずっと待っていたのよ...
おかえりなさい!」(セリフのみで相手は分からない)
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