〜オープニング(クリスタルが輝く)〜
ナレーション:伝説は、こうはじまる。
すべての起こりは「石」だったのだ、と。
遠い遠いむかし、おおきな美しき生ける石は、
七色の輝きにて闇をはらい、世界を生命でみたし、
偉大なる神々を生んだ。光に包まれた幸福な時代が続き、
やがて神々は眠りについた。世界の名はヴァナ.ディール。
〜憧れの眼差し〜
ヒュームの少年が山の上の遠い街をまるで絵を描く時のファインダーの
ように指でかこって見ている。そこに声が聞こえ、姉と2人、笑顔で
見送る兵隊の列。憧れの眼差しで見守る少年と姉。
ナレーション:ヴァナ.ディール天品暦863年...
世界は戦乱の渦に巻き込まれていた。闇の王に率いられた
獣人の軍隊に対抗し、人類は4国からなる連合軍を結成、
即ち、サンドリア王国、バストゥーク共和国、ウィンダス連邦、
ジュノ大公国。両者は各地で、熾烈な戦いを繰り広げていた。
〜決死の攻防〜
火の玉が現れ扉を粉砕、人々は敵の城に乗り込む。煙の中から
沢山の獣人が登場、1人の兵士が飛び出して攻撃するが簡単に
こん棒でやられる。他の仲間がすばやく攻撃、弓を放つエルヴァーン。
さらに城の上からも占拠した人々が弓を放つ。
そこに巨大な敵の機械が現れ圧倒的威力の破壊弾を撃つ
その火はヒュームの街にも降り注ぐ。逃げるヒュームの姉と弟。
タルタル達がメテオの魔法を詠唱、天から沢山の隕石を落とすが
あまりにも多い獣人には少しの被害を与えただけであった。
あわてるタルタル達。襲い来る獣人の群れ。
〜希望を託す〜
その頃ヒュームは洞窟に逃げこんでいた。だがそこにも
容赦無く攻め込む獣人、倒される人々。逃げる姉弟。
そこにオノが飛んで来て姉弟は獣人に狙われてしまう。
洞窟のせまい隙間を見つけ、逃げ込む姉弟。くやしがる獣人。
逃げた姉弟の先は行き止まりに見えたが上の方に穴が空いている。
後ろから獣人の叫びが聞こえる。迷う暇は無い。
姉は弟のほほをさすり、やさしく語る。
姉:アルド、いい?壁を登るのよ。
弟を押し上げ、少年は外へ出る事が出来た。広がる道が見える。
アルド:お姉ちゃん? 姉:おりられる?
アルド:うん、だいじょうぶ...
姉も洞窟から出ようとした時、背後に気配を感じる。
獣人が入ってきたのだった。投げオノをかわす姉。
アルド:お姉ちゃん、だいじょうぶ?
姉:アルド、逃げてッ!!
獣人が姉に向かってくる。荒い声。洞窟から落ちる石くず。
外にいる少年(アルド)には何が起こったのか分からない。
姉を呼んでいると洞窟から獣人の手が飛び出す!
驚いたアルドはヨロヨロと振り向きつつ逃げ出すのだった。
炎に包まれた街。遠くに望む街から煙が上がっている。
少年アルドはフラフラと歩く。たった1人の生き残りのように。
〜希望を胸に〜
文字:20年後...
青空と今では廃虚になった山の上の街の遺跡を臨む青年がいた。
ヒュームの青年はかつて子供時代にした様に指でフレームを
作って眺める。成長したアルド、その横にミスラの女性が来る。
後ろからガルガの男性が。青年はキッと上を見上げる。
カメラが引いていく。それはアルドの率いる大部隊であった。
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