〜30年後のマルコ(オープニング)〜
がけを走る車。後ろにマルコが乗っている。ジェノバの港に到着。
マルコ「私は少年時代をこのジェノバの街で過ごした。(車から降りる)
貧しい時代だった。イタリアでは多くの人が仕事が無く、外国に
働きに行かねばならなかった。」(海を見つめる)少年時代本編に入る。
ここよりストーリーを一気に飛ばします。
〜マルコ、メキーネスさんの家に到着〜
マルコ「あの家だ..とうとう、とうとう母さんに会える!ごめんください、
ごめんください!」扉が開く。メイド「何か用?」マ「僕、ジェノバから
来たマルコ.ロッシです」メイド「マルコ..ロッシ?だんな様!大変です!
だんな様!」メイドがかけて去っていく。メキーネス夫妻が登場。
メキ「マルコ?マルコ.ロッシ?」マ「はい」メキ「どうやってここまで?君は
私の手紙を見なかったのかね?」奥様「ああ、マルコ!神様がお導き下さったのね」
メキ「いいかねマルコ、落ち着いて聞きなさい。」
〜母が寝ている部屋に案内されるマルコ〜
マルコ「!母さん!(駆け寄る)母さん!母さん!どうしたの?母さん!母さん!」
医者「坊や、さあ」マルコ「放して!(ふりほどく)母さーん!目を開けて、
僕を見てよ!僕が分からないの?マルコだよ。母さん、母さーん!(泣く)」
マルコ、ベットから離れ「メキーネスさん、母さんは、母さんは?」メキーネスも
医者も黙ってうつむく。マルコ「メキーネスさん!メキーネスさん!」奥様が泣く。
メキ「マルコ..」マ「メキーネスさあん!」椅子につまずいて倒れるマルコ。
メキ「マルコ!」マ「メキーネスさん!お願いです!母さんを助けて下さい!
お願いします!お願いします!僕の母さんが死んでしまう!あっ..(泣く)
母さんを、母さんを助けて、助けて下さい!」奥様「マルコ..」
マ「お願いします、助けて下さい!!」奥様「マルコ!」と、マルコを抱く。
〜夜中、看病するマルコ〜
マルコ「母さん、僕はここにいるよ。もう決して離れない。ずっとずっと
母さんのそばにいる..だから、だから早く元気にならなきゃ。僕を置いて..
僕を置いて、しんじゃいやだ、しんじゃ..死なないで!母さん!」泣く。
〜翌朝、目を覚ます母アンナ〜
母「..マルコ..(そばで寝ている)マルコ(マルコの手を取る)」マルコ「あ」
母「マルコ、マルコなのね..」マ「お母さん!」母「マルコ」マ「母さーん!」
母「ああ、私のマルコ」マ「母さん、母さん僕と一緒にジェノバへ帰ろう。
父さんと兄さんが待っているよ、僕達が帰るのを待っているよ!母さん!」
うれし涙を流す2人。そこに入ってきた医者が驚くメキーネス夫妻も喜ぶ。
〜春、メキーネス邸の庭〜
マルコ「ロドリゲス先生本当に有難うございました。この御恩は..」
医者「それは君が大人になるまでおあずけだ。いつだったか君は医学に興味が有ると
言っていたね。」マ「はい」医者「お父さんが診療所に勤めていると」
マルコ「はい、僕出来ればお医者さんになりたいんです!お医者さんになって
人の役に立つ仕事をしたいんです、父さんのように!」医者「うむ。
その志が実現したらもう一度この国を訪れて欲しい。私達はその日が来るのを
楽しみにして待っている。」鳥が空へ飛んでいく。
〜スタッフロールの横に流れる画面〜
マルコと母が帰るシーン。フィオリーナと抱き合う母、お別れして手を振る。
父と兄の居るジェノバへ着く。4人仲良く街へ去っていく。
30年後のマルコ、懐から母の写真を出し、空を見上げる。
30年後のマルコが医者として貧しい人を助ける写真が何枚も登場
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