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ロミオの青い空
世界名作劇場の終わりから2番目ですが、今も高い人気を誇っている作品です。
原作「黒い兄弟」とは全く違うストーリーに分岐し、オリジナルなハッピーエンド。
ロミオの親友アルフレドは病に犯され、名誉を回復した夜に亡くなります。
黒い兄弟=煙突掃除少年の同盟、狼団=地元の不良グループ

〜オープニング 前回のあらすじ〜
”クリスマス。ロミオはカセラ教授の家で素晴らしい1週間を過ごしました。
カセラ教授は知識という未知の世界の扉を開いてくれたのです。
未来に向かうロミオの胸に小さな夢が灯るのでした”

〜本編「空へ!自由の翼にのって」〜
”ミラノの町に春がやって来ました。春、それは煙突掃除の少年達が夢に見た希望の
季節でした。長く厳しかった仕事が終わり煙突掃除の契約が切れる時が来たのです”
ミカエル「いよいよだね」 アントニオ「ああ」
”そう、ついに今日ダンテ、ミカエル、アントニオ、そしてロミオの契約が切れ、
一緒に故郷へ帰る日がやって来たのです。” 屋根の上のロミオ
ロミオ「よーし終わったぞ、そうだよピッコロ(ペット)とうとう終わったんだ
この街の屋根に登るのも今日が最後だ..」おかみさん「ロミオ!ロミオ何グズグズ
してんだい!まだ仕事が残ってんだよ!」ロミオ「はーい!今行きます!」
おかみ「ちょっと目を離すとこれだ。窓拭きも床掃除も平気でサボるしさ、あの子は」
親方「俺には窓も床もピカピカに見えるがな」おかみ「いったいどこが!..(指で
窓枠をなぞる)ピカピカじゃないか。」ロミオ「おかみさん、次は何をすれは良い?」
おかみ「あ、ああ..えっとそんな事自分で考えな!!」
ロッシ親方「おいエッダ。契約はもう切れたんだぞ、ロミオは今朝からもう自由だ」
おかみ「そんな事言ったってこき使わなきゃ損しちまうじゃないか!」
2人(親方が真似する)「一体この子をいくらで買ったと..」親方「思ってんだい、
85リラもしたんだよ。(得意そうに)へっ、さあロミオもういいから支度しな。」
〜ロミオの部屋〜
親方「思い出すよお前がこの家に来た時の事を。あの時に比べてお前は強くなった」
ロミオ「親方とうとうお別れだね」親方「苦しい思いばかりさせちまったなロミオ」
ロミオ「ううん。僕親方が作ってくれたこの部屋を忘れないよ。親方は何だか..
父さんみたいだ!」親方涙をためロミオを抱きしめ「ロミオ、俺は煙突掃除を長い事
やってるが、お前みたいに無鉄砲な相棒にはもう二度と会えないだろうよ」
〜アンゼルモの部屋〜
ノック音。ロミオ「アンゼルモ、僕だよ!」アンゼルモ(親方の息子)「入れよ」
ロミオ「アンゼルモ、さよならだ。僕もう行くよ。」アンゼルモ「フン、いちいち
言われなくても分かってる。さっさと行けよ!」ロミオ「まだ仕事が残ってる」
アンゼ「仕事?」ロミオ「仲直りだ(手を差し出す)」アンゼ「無理すんなよ。
本当は僕の事許して無いくせに」ロミオ「もう忘れたよ、皆」アンゼルモ、ロミオの
手をはらいのけて「行けよ!」ロミオ「じゃあ仲直りの印にこれ(青リンゴ?)
置いていく。他にあげられる物が無いんだ。お前に良い事が有るように祈ってる」
〜親方の家の外、仲間が待っている〜
ロミオ「親方..おかみさん、さようなら!長い間有難う!!」手をふる
親方「俺達こそ有難う、有難うよ!」ロミオ「さよなら..さあ、行こう!」去る
おかみさん、目に涙をためて「ロ、ロミオ!」親方「ん?エッダ、お前?」
おかみ、涙をふき「あー良かった!やっかい者が居なくなってせいせいしたよ!」
おかみ去る。親方「さよならロミオ、幸せになるんだぞ」

ダンテ「あー長く辛かった冬は終わった!ミラノよさようならだ!」
アントニオ「アルフレドも一緒だったらな」ダンテ「あの嵐の湖でおいら達4人
やっと助かったってのに」ミカエル「アルフレドだけがここに残る事になっちゃったね」
ロミオ「でもビアンカ(アルフレドの妹)がこの街に残る。アルフレドは寂しくなんか
無いさ」アントニオ「そうだなビアンカはカセラ先生の家で暮らす事になったんだもんな」
ミカエル「途中まで送ってくれるって。ビアンカとカセラ先生」
〜アンゼルモの部屋〜
アンゼルモがロミオを思い出す(仲直りの印だ。お前に良い事が有るように祈ってる)
もらった青リンゴ(?)を壁に投げつける。アンゼルモ「お前なんかに、お前なんかに
負けるものか!父さーん!ロミオの代わりはいつ来るの?父さーん、父さーん」
〜仲間と街を歩くロミオ〜
ロミオ「あっ..」ダンテ「どうしたロミオ」ロミオ「死神ルイニ」
”それは、半年前のロミオ達の姿でした。自由になったロミオ達と入れ違いに、
新たな少年達が煙突掃除夫になる為に連れてこられたのです。その事実の重みが、
ロミオ達の心にやりきれない悲しさと激しい怒りを呼び起こしました”

〜アルフレドの墓の前、狼団の少女ニキータがいる〜
ニキータ「アルフレド覚えてるかいつか髪に花を飾るって約束したろ、守ってやったぞ
..見てるかアルフレド。お前優しかったから似合うって言ってくれたかな」
ダンテ「最高さ。最高に可愛いよ、町中に見せびらかしたい位だ。」
ニキータ「!お前達いつからそこに!」赤くなって去ろうとする
ロミオ「ニキータ!..アルフレドを守ってやってくれ。僕達の代わりに。」
ニキータ「ロミオ..安心しろ、アルフレドの墓は私が守る!」ロミオ「有難う」
ビアンカ「ロミオー!」黒い兄弟の仲間「おーい見送りに来たぞ!」
ビアンカ「カセラ先生は墓地の入り口で待ってるわ」ロミオ「分かった..今日で
この街に残るのは君達三人だけになるな」 仲間「気にすんなって、
もうすぐ俺達も契約が切れて家に帰れるさ」うなずくロミオ
”黒い兄弟の中でジュリアーノ、バルトロ、パウリーノの三人は既に契約が切れ
ロミオ達より先に故郷に帰って行きました”狼団が全員現れる。
ジョバンニ(リーダー)「そうなったら、この街もやっと静かになってもんだ」
ロミオ「ジョバンニ!来てくれたのか」ジョバンニ「ああ、やっかいものの
お前がちゃんと出て行くか見届けねえとな」ロミオ「ああ、ちゃんと出て行くさ、
それよりジョバンニ最後の頼みが有るんだ」ジョバ「最後の頼み?よし言ってみな」
ロミオ「ああ、黒い兄弟と狼団で同盟を結んで欲しい!」ジョバ「同盟?」
タキオーニ「煙突掃除の奴らと?」ロミオ「うん。僕達が帰った後でも
この街には毎年僕達の様な子が煙突掃除夫として連れてこられる。
その皆と平和同盟を結んで欲しいんだ!」

(アルフレドの思い出:「いいかいロミオ、僕達黒い兄弟は大人達に売り飛ばされ
つらい目にあってる。そういう不幸な子供達が世の中には大勢いるんだ
でもいつか皆が自由に学び自由に生きられる時代が来る」ロミオ「自由に学び自由に
生きられる時代..」アルフレド「そう、僕達が作っていくんだよ、
新しい時代を!」2人「夢を実現するんだ一緒に!」)
ロミオ「僕は..僕はアルフレドが叶えられなかった夢を叶えたい!
その為にも君に協力して欲しいんだ、ジョバンニ!」
ニキータ「結ぼう!平和同盟を!狼団と黒い兄弟が手を結ぶんだ!」
狼団「そりゃ良い、俺は賛成するぜ」「俺も!」
タキオーニ「ジョバンニらしくねえ、何を迷ってるんだ?」ジョバンニ「フッ
俺はハナからその気だぜ」ロミオ「ジョバンニ、それじゃ!」
ジョバンニ「ああ、俺達は煙突掃除の連中を仲間として受け入れる!」
ロミオ「ジョバンニ」ダンテ「そうこなくちゃ」ミカエル「平和同盟だ」
アントニオ「平和の仲間だ」ロミオ「僕達は二度と争わない」(手を出す)
ジョバンニ「二度とな」(ロミオと手をにぎり、墓を見る)
ロミオ「アルフレドに誓って!」一同「アルフレドに誓って!!」
ロミオ(アルフレド..とうとうやって来たんだよ。君の大好きだった平和が。)

〜ミラノの仲間との別れ〜
カセラ教授の馬車に乗る3人。ダンテ「元気でいろよおてんば」ニキータ「お前こそ
おせっかい」タキオーニ「ロミオ、忘れねーぜお前とのケンカ」ロミオ「僕の方こそ
皆、元気でな」黒い兄弟「ロミオもな」「俺ロミオの事忘れないよ」「俺も」
カセラ「さあ、そろそろ出発しよう」ロミオ「はい。黒い兄弟は一緒だいつまでも」
黒い兄弟「一緒だ!いつまでも!」ダンテ達「一緒だ!いつまでも!」馬車が出る。
「元気でな」「ロミオさようなら」と仲間達。ジョバンニ「とうとう行っちまったな」
ニキータ「ああ。(ロミオ、約束は守る。アルフレドの事はあたしに任せておけ)」

〜親方の家、井戸のそばの親方と家から見てるおかみ〜
親方「空ってやつはこんなに綺麗だったのか。へっ今日は仕事になりゃしねえ
一杯やりにいくとするか。」おかみ「また酒かい全く。ロミオ!あのロクデナシを
連れ戻すんだよ!ロミオ!..(椅子に座る)この家も急にガランとしちまった..」
アンゼルモ「母さん母さん!僕お腹すいちゃった!母さん?」おかみボーッとしてる

〜ミラノの街との別れ〜
ロミオ「ミラノの街を見るのもこれが最後だな」ミカエル「僕達の登った屋根が見える」
アントニオ「もう二度と来る事は無いかもしれないな」ダンテ「良く焼き付けておこうぜ
目の中に」”ロミオの涙や笑顔を吸い込んだミラノの空。それは目にしみるような
青い空でした。その青く澄んだ空をロミオは決して忘れる事は有りませんでした”

〜ミカエル、アントニオとの別れ〜
ミカエル「あっマジョーレ湖だ」ビアンカ「もうすぐ皆のふる里なのね」
ロミオ「アルプス..僕のふる里だ。」馬車から降りたミカエルとアントニオ
ミカエル「ロミオ、苦しい事一杯有ったけどそれでも楽しかった。皆と会えて
本当に嬉しかった」ロミオ「僕もだよ、ミカエル。じゃあな、アントニオ」
アントニオ「ああ、ミラノの街で有った事、大人になっても決して忘れないよ俺。」
ロミオ「忘れるもんか」ダンテ「忘れたらブッ飛ばしてやんからな」
ロミオ「どんなに離れても、僕達は兄弟だ!」皆「兄弟だ!」
2人「さよならロミオ、さよならダンテ」ロミオ「元気でなミカエル、アントニオ」
ダンテ「ミカエル!いつまでも泣いてんじゃねーぞ」アントニオ「さ、行こうミカエル」
ロミオ(さよならミカエル、アントニオ)

〜ダンテとの別れ〜
カセラ「ダンテ。」ダンテ「とうとうおいらが行く番って訳だ、ビアンカ元気でな」
ビアンカ「ダンテもね」ダンテ「おいらはいつだって元気さ(降りる)先生色々とお世話に
なりました」カセラ「ダンテ体だけには気を付けなさい君は少し無鉄砲な所が有るからね」
ダンテ「はい。でもそこがおいらの良い所なんだけどな」ロミオ「ダンテ..
とうとうお別れだ(手を出す)」ダンテ「色々な事が有ったな(手を握る)
また会おうって言いたい所だけどな、人生そう甘くはねえ。おいら達の思った
通りには行かないって事はお互い知り尽くしてるもんな。もう二度と会う事はねえかも
しんねえ...なーんてな。まどっちだって良いか。じゃあな、達者で暮らせよロミオ!」
駆け出すダンテ。ロミオ「ダンテー!会えるさ、きっと!また会おう!どこかで!」
振り返らずダンテ「あばよ!お人好し!」ロミオ(きっと、会える。)

〜カセラ教授、ビアンカとの別れ〜
カセラ「ロミオここで私達もお別れだ」ロミオ「本当に有難うございました教授。僕、
忘れません、初めて字を教えていただいた時の事。教授はロミオって書いて下さいました
僕が初めて覚えた字です」カセラ「今はもうあの時とは別人の様だ君の努力が実ったんだよ」
ロミオ「僕一人の力では有りません、皆が、黒い兄弟達がいてくれたからです。」

(思い出アルフレド「ここにいる仲間達を今日から黒い兄弟と呼ばないか?」
ロミオ「黒い兄弟?」アルフレド「ここでは皆が兄弟だからだ!黒い兄弟は助け合う。
誰かの悲しみは皆で分け合い、喜びは皆で分かち合う。そして、皆で力を合わせて
どんな困難をも打ち破ろう!さあ僕達は仲間だ!」皆「仲間だー!」)

ロミオ「さ僕はもう行かなくちゃ」ビアンカ「いつかロミオの村に遊びに行っても良い」
ロミオ「ああもちろん」ビアンカ「手紙も出すわ」ロミオ「僕もだ、必ず」手を握る
ビアンカ「私今ならよく分かる。お兄ちゃんがロミオに夢を託した気持ちが」
ロミオ「ビアンカ」ビアンカ「お兄ちゃんとロミオは本当に信じあってる。二人は
永遠の親友なのね」ロミオ「ああ、アルフレドの夢は僕の夢だ!」

〜エピローグ〜
”この長い旅は始まった時と同じ様にロミオはたった一人に戻っていました。”
ビアンカ「さよなら、さよならロミオ!」”沢山の人と出会いそして別れ、
本当の喜びや悲しみを乗り越えて来た今、ロミオははるかに大きくなった自分を
感じていました。ロミオの瞳は力強く明日を見つめていたのです”故郷が映る。
ロミオ「見ろピッコロ、ソノーニョ村だ!」(アルフレド、とうとう帰って来た。
これから僕に何が出来るかまだ分からない。でも僕は夢を実現する、君と一緒に)
ロミオ「さあピッコロ、うちへ帰ろう!」坂を降り、家の前へ。両親、祖母、弟が
気付き母は袋を落として急いで駆け出しロミオを泣きながら抱き締める。

”こうして、ロミオの旅はついに終わりを告げました。そして、10年後。
(青年になったロミオが子供に字を教えている)働きながら学校を卒業した
ロミオは子供達の先生になっていました。貧しい者弱い者を導く小さな光となり
ロミオは夢に向かってその一歩を踏み出したのです。(山でくつろぐ若い夫婦)
ロミオとビアンカは結婚し、二人の間に生まれた子供にアルフレドと名前を
付けたのです。(赤ん坊を抱き空を見るロミオ)そして今、子供達が煙突掃除夫
として売られていく事は無くなりました。しかし今もなお戦争や貧困によって
困難な生き方を強いられている子供達が世界中にいることは変わり有りません。
ロミオが愛した青い空の下で子供達一人一人が尊く自由であれと願ってやみません”

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